2012年07月20日

国語の勉強法

私の塾では、定期テスト前を除くと、国語の学習はさせていません。というのは国語は問題集などを勉強しても、他の教科に比べて目に見えた成果が出にくい教科だからです。また特別勉強しなくてもそこそこの点数は取れる教科です。

ですから結論として、「国語の受験勉強はあまり必要でない。」ということになります。現に、その他の教科を一所懸命勉強していると、自然に国語の成績も上がってくるものです。

ただこんな事例もあります。以前、熊本高校を受験する生徒がいて、その生徒は、国語以外の教科の成績は十分合格可能なものだったのですが、国語だけが点数が取れず、それで足を引っ張っていました。ですから、私は次のような指示をしました。「全国高校受験問題集(通称電話帳)と熊本県の公立高校受験問題の過去問を10年分をやりなさい。ただし問題文を読んだらすぐ答えを見て、どうしてそういう答えになったかを考えなさい。解説がついていたら、そこも詳しく読みなさい。」

つまり国語の受験勉強として、書かないで、自分で考えないで、模範解答を読む。という勉強方法をさせたのです。彼は、受験前1ヶ月で、1都1道2府43県の公立高校の国語の問題と熊本県の過去問10年分をひたすら読んで勉強しました。

結果、見事に熊本高校に合格し、今元気に通っています。

では、誰でもこういう勉強をすればいいかというとそうではありません。これは熊本高校レベルの高校を受験する生徒に限って効果がある勉強法です。普通は、前述のとおり、国語の勉強は特にしないで、他の教科に力を注ぐのが得策です。ただ、どうしても国語の勉強がしたい場合は、「問題集の問題を読んだら、解答を書いて写す。」という勉強がおすすめです。でもしないよりはましといった程度です。国語は受験の観点からいうと、とても厄介な教科です。  

Posted by ひげの元塾長 at 18:55Comments(2)勉強法