2014年01月19日

失敗しない子育て・・・3

だいぶ時間があいてしまいました。
何せ今は受験の追い込み期で、時間的、精神的な余裕がありませんでした。
今日は久しぶりゆっくりとした1日をすごしています。

今回は、なぜうちの子が親の言うことを素直に聞くのかということについて
書いてみたいと思います。


よく、このごろ
「最近いっちょん親のいうことば、聞かんごんなった。」
「子供が口をきいてくれん。」
などという話を聞きます。

特に若い頃ぶいぶい言ってた元気ものの知り合いが、
娘が口をきいてくれないとしょんぼりしている姿を見ると、
おかしいやら悲しいやら複雑な気持ちになります。

ところが、若い頃日本一の子分肌だったことを自称する私の子供たちは、
これまで一度も私に反抗したことはありません。
以前息子が、母親に反抗しかけましたが、
母親の反撃にあい、あえなく降参したことはあります。

反抗どころか、とても親を大切にしてくれますし、
気を使ってくれます。
また、困ったことがあると真っ先に相談してくれます。
最近知ったことですが、
受験勉強の合間を見て、息子が筋トレを欠かさない理由は、
持病もちの私が、もし歩けなくなったりしたとき、
私をおぶってどこでも連れて行くことができるようにするためだそうです。
ほんとに親孝行な子供たちです。

この様な親子関係を築くことが出来た最大の要因は、
子供たちが親である私たちのことを、
信頼してくれているからだと思われます。
では、どのようにして信頼関係を築いたかと言うと、
それは、これまで1回も子供たちにうそをついたことが無いと言うことと、
一度も約束を破らなかったことに尽きると思われます。

「いや、俺だって子供との約束は必ず守ってきたぞ。」
「でも、子供は反抗するし、言うことをきかない。」
とおっしゃる方がいらっしゃるかもしれません。
でも、例えばこんな経験は有りませんか?

「言うこときかんなら、もうめしゃ食わせんぞ。」
とか
「宿題せんなら、今度の旅行には連れて行かんぞ。」
と言ったにも関わらず、
言うことを聞かなくても、ご飯を食べさせたり、
宿題しなくても、旅行に連れて行ったり。

こういう経験があると、子供は、いうことを聞かなくても、
宿題をしなくても、たいしたことは無いんだと学習してしまい、
それ以後、親の言うことは聞かなくなります。
潜在意識に、親がうそを言うことを植えつけてしまいます。
だから信用できないということになるのです。

うちは、口に出したことは必ず実行して来ました。
家内などは、子供と「片付けないものは捨てる」という約束をして、
子供たちが、片付けなかったら、
本当に何万円もするおもちゃや学校の教科書ですら、
有無を言わさず捨ててました。

このように「親は口に出したことはどんなことでも必ず実行する。」
ということを貫いていれば、
子供が親の言うことを聞かないという事態にはならないはずです。
子供にとって良いことでも気に入らないことでも、
一旦約束したら、必ず守ると言う姿勢をたつもことが
子育てをうまくやる秘訣です。

私が教師をしているとき、
他の先生が子供が言うことを聞かないと悩んでいるときでも、
私のクラスでは、まったくそういう問題がありませんでした。
その時、生徒たちから言われたことは、
「田中先生は、言わしたことは、絶対さす。」
と言うことです。
例えば、「今度のテストで全員が100点取ったら、授業中にアイスクリームをおごる。」
といって、ほんとに全員100点取ったので、
授業中に学校を抜け出し、近くのお店に行って、全員にアイスをおごったこともありました。
(もう時効だから、許してください。)

また、約束で「何かが出来なかったら授業をしない。」と宣言して、
丸一日授業をしなかったこともありました。

このようにたとえ小学生の子供とはいえ、
約束したことは必ず実行するという信念を貫いてきました。
そのことが、生徒たちとの信頼関係を強くしたのだと思います。


次回は、私たちが実際、子供とどんな約束をしたかについて、
書いてみたいと思います。
  

Posted by ひげの元塾長 at 13:59Comments(0)子育て論