2015年05月21日

失敗しない子育て・・・3「子供は黙って聞いている」

胎教という言葉があります。世間ではいろいろ言われているようですが、要は、母体である母親にストレスを感じさせないということが大切です。母親のストレスは直で胎児に影響すると言われています。

こういった観点からも子育てにおいて父親の役割は最初から重要であると思います。よく子供のことは母親任せにしているお父さん方を見かけますが、子供は両親の愛情と影響を受けて育つのがベストです。

話を戻して胎教のことですが、うちでは妊娠が分かってからとにかく一生懸命話しかけました。母親はもちろん、父親である私もお腹に向かって一生懸命話しかけました。何かで読みましたが、子供は胎児の時から既に記憶が有り、小さいうちはまだ覚えているけれど、大きくなったら忘れてしまうのだそうです。しかし話しかけられた事実はしっかり潜在記憶に残り、その後の成長にプラスに働くことになります。

余談ですが、うちの娘は1歳ちょっとですでに言葉が出て、簡単な会話ができるようになっていましたが、胎児の時の記憶や出産の時の記憶がありました。出産の時は、「暗かったところから、突然明るいところに出てきた。」と言っていました。「私が生まれるとき、お父さんさんはいなかったよね。」とも言ってました。たしかに私はちょっと休憩するつもりが家で眠り込んでしまって、生まれる時には立ち会うことができませんでした。

とにかく子供には生まれる前から、生まれてからはもちろん、両親揃ってできるだけ話しかけてください。そしてこの時けっして幼児語は使わず、きちんとした日本語を使うようにしてください。話しかける利点は大きく2つあります。1つは子供が親の愛情を感じることができます。親の愛情を確信してる子供は、途中ちょっとグレることはあっても、けっして間違った方向には進まないと言われています。

もうひとつの利点は、知能が発達するということです。知能は言葉とともに発達すると言われています。早い時期にたくさんの言葉を知っていればいるほど、その子の知能は高くなります。

こんな話もあります。ある専業主婦の方が、子供が生まれてから、何の気なしに新聞を声を出して読んでいたのだそうです。それを横でずっと聞いていた子供は、自然に言葉を覚え、近所でも有名な利発なお子さんになったそうです。またあるお母さんは、仕事で毎晩遅く帰ってくるご主人の愚痴(多分にユーモアたっぷりに)をひたすら言いまくったそうですが、その子も前述の子供とどうよの優秀なお子さんになったということです。要は、小さい時にどれだけ話しかけられるか、言葉をたくさん覚えられるかということに、知能の発達のかなりの部分が関係していると言えます。

今、お腹にお子さんがいらっしゃるところ、または生まれたばかりの方は特に、お子さんにたくさん話しかけてあげてください。お子さんがすでに大きくなったところも遅くはありません。気がついた時からで良いので、できるだけ話しかけてあげてください。

うちの子供たちは二人共、いまでもいろんな話を親にしてくれます。楽しい話も悲しい話も悔し話も恋の話も、私たち親に話してくれます。同年代のお子さんを持たれる親御さんが、「うちの子はほとんど喋ってくれない。」と愚痴をこぼされているのを横目に、「うちは小さい時に一所懸命話しかけてもんねー。」とほくそ笑んでいました。

是非、やってみてください。
  

Posted by ひげの元塾長 at 19:12Comments(0)子育て論