2015年10月20日

学校はどこまで信用してよいか

私は昭和58年度から15年間、熊本県の公立小学校の教諭をしていました。しかし体調を崩し退職しました。なぜなら小学校の先生は体力勝負だからです。退職して塾を始めて今年で18年目になります。

塾を始めて感じることは、生徒や保護者の中には学校が絶対のものであるかのように思っている人が少なくないということです。果たしてそうでしょうか?

中にいたからよくわかりますが、もちろん素晴らしい先生もいないわけではありません。しかし授業ひとつとってみても、お医者さんのように、このような症例の時はこのような治療というような、こんな学習課題にはこんな指導をするというようなはっきりしたものはありません。同じ教材でも教師によって指導の仕方はまちまちです。

指導要領というものがありますが、大まかな目標が書かれているだけで、一般に先生は、指導書と呼ばれる出版社が作ったあんちょこみたいな本を見て授業をやっています。私自身も経験がありますが、この本を見てそのまま授業ができるわけではありません。クラスは一つ一つ状況も違いますし、生徒一人一人の能力もちがいます。本の通りに授業ができるわけがありません。

ほかにも研修というものもありますが、実際の授業にはあまり役に立たないものが多く、たいていの授業はその先生の自己流で行われています。学校で週に5日、1日に5,6時間も勉強して、本当に学力がつく子供が少ないのはそのせいです。

繰り返しますが、学校の先生の中にも、一所懸命努力して誠実に授業をしている先生もいます。そういう先生に当たったらラッキーです。しかしそういう先生に当たる確率はそう高くはありません。

ですからどんな先生に受け持たれても大丈夫なように、子供の学力はご家庭でしっかり管理したほうが無難です。すべてを学校任せにするのはちょっと危険です。

学校や担任に不信感をもたれたら、そのような問題に対応してくれる部署が教育委員会にあるそうです。是非ご相談されることをお勧めします。

そこまですることはない、ちょっと相談したいということであれば、私にメールをください。たいていの問題にはお力になれると思います。
  

Posted by ひげの元塾長 at 19:44Comments(3)つぶやき&ぼやき